AIの進化を、ニュースで終わらせない。

製品・サービス · ·

Gemini agent・Dots・Muse・Copilot・Cue AIに仕事を任せる仕組みはどこまで整ったか

常駐するAIに任せる仕事は、モデルの賢さだけでは決まらない。Gemini、Dots、Muse、Copilot、ManusのCueを実行環境、記憶、権限、料金、提供条件から比較する。

来週の顧客会議までに、社内の情報を集めて説明資料を作ってほしい。変更があれば更新し、送る前には確認してほしい。AIへこう頼むときに必要なのは、よい文章を一度返す能力だけではない。会議まで仕事を覚え、必要なアプリへ入り、止まるべき場面で止まる仕組みだ。

Googleが2026年10月8日に発表したGemini agentは、仕事の計画から実行、記憶、管理までを一つの入り口へまとめる構想を示した。OpenAIのDots、MetaのMuse、MicrosoftのCopilot Autopilot、ManusのCueにも継続して仕事を任せる考え方がある。この記事の問いは「AIに仕事を任せられる仕組みはどこまで整ったか」だ。

比較の基準日は2026年10月9日。公式発表、ヘルプ、管理文書を照合した資料調査であり、五つのサービスを同じ仕事で実測したレビューではない。「未確認」は資料から確定できないという意味で、非対応を意味しない。

Googleの10月8日の発表

この記事の要点

  1. 五つのサービスとも、アプリを閉じても続く仕事を扱う方向に進んでいる。ただしGeminiの新機能にはearly accessがあり、Copilot Autopilotはprivate preview、Cueは招待制のearly accessだ。発表内容をそのまま一般提供と読まない。
  2. 仕事を任せるには、実行環境、記憶、連携だけでなく、誰の権限で動き、どこで承認を求め、何を記録するかが重要になる。Cueの固有メールや財布も、企業の監査や権限管理と同じ意味ではない。
  3. 定額プランでも長時間の実行が無制限とは限らない。料金単位、利用枠、上限停止の条件と日本での提供範囲を、任せたい業務ごとに確認する必要がある。

成果物と継続する責任を分ける

資料を一本作る仕事には、完成という区切りがある。一方、「顧客の反応を見て、次の会議まで資料を最新に保つ」は継続する責任だ。予定に合わせて起動する仕組みと、新しいメールなどのイベントに反応する仕組みが加わる。常駐という言葉だけでは、何をきっかけに、どこまで動くのかは分からない。

サービス 任せる仕事の中心
Gemini agent 業務情報の検索、資料作成、コード実行を統合。Workspaceや企業データを横断する仕事を掲げる。
OpenAI Dots 調査や資料づくり、アプリの改善などを継続。WorkやCodexへ作業を分ける使い方もある。
Meta Muse 日常の用事に加え、売上分析や販促の準備など小規模事業の仕事も扱う。
Microsoft Copilot HomeのCoworkは成果物、Codeはアプリや自動化、Autopilotは継続する役割を扱う。
Manus Cue 連絡、予約、調査を個人の代理として扱う。役割を分けた複数agentが協働する。

Geminiの業務と連携の説明

Dotsの仕事とローカル接続

Muse for Small Businessの用途と連携

Copilot HomeとCodeとAutopilotの発表

ここでのCueは、Manusが9月28日に発表した独立アプリだ。公式ブログからcue.imへリンクされ、アプリストアの開発元はBUTTERFLY EFFECT PTE. LTD.と記載される。同名のCue OSや音声サービスとは区別する。

ManusのCue発表

発表日はManus公式一覧で確認

任せた仕事が戻ってくるまで

顧客会議の資料を更新する場合の概念図

きっかけと文脈

会議前の予定や新しい連絡 → 記憶と許可された資料を読む。

実行と境界

調査・資料更新 → 送信先や共有範囲を確認 → 必要なら人へ戻す。

記録と次の仕事

結果と操作を残す → 変更があれば再開。予算や権限が切れたら停止する。

図1 製品の内部構造ではなく、五つのサービスを比較するための仕事の分解だ。各段階の提供範囲は異なる。

発表された機能と使える機能を分ける

Googleの発表は広い。だが現行の製品FAQは、多段階のバックグラウンド委任、モバイル・デスクトップ版、他社モデル選択をearly accessと明記する。発表文にはGeminiとClaudeを使い分ける説明がある一方、FAQは現在Googleモデルが利用可能で、追加モデルは今後としている。新しい機能一式を、どの契約でも今日使えるとは扱えない。

対象 2026年10月9日に確認した段階
Geminiの新しい委任機能 上記機能はearly access。既存Gemini Enterpriseの導入実績とは区別。
Dots ProとBusiness Premiumへ段階展開。Enterprise・Edu・Healthcareは管理者が有効にするbeta。
Muse 米国・カナダの18歳以上へ提供。地域を限定した提供で、日本を含む全世界提供ではない。
Copilot Autopilot private preview。HomeとCodeのFrontier展開や通常のCopilot契約と区別。
Cue 招待制のearly access。日本のApp StoreとGoogle Playに掲載。9月28日のiOS審査待ちという発表から状況が変わっている。

提供段階はGeminiの現行FAQを参照

Dotsの対象プランと段階展開

Museの年齢と提供地域

Copilot各機能の提供段階

Cueの現在のiOS掲載と招待条件

CueのAndroid掲載:10月8日更新

閉じたPCの代わりにどこで動くか

サービス クラウドと手元のPC 起動の契機
Gemini クラウドで継続実行。PC用アプリがあることと、手元のファイルへ直接入れることは別。後者の範囲は今回未確認。 指示、予定、イベント応答を発表。機能ごとのearly access条件を確認。
Dots 専用cloud computer。ローカル接続は任意で初期オフ。接続先はオンラインでアプリを開いておく必要がある。 会話、予定・反復、自発調査。接続アプリのイベントは対応する経路ごとに確認。
Muse 専用Muse Secure VMでブラウザ、ファイル、コードを扱う。利用者のPCの常時操作は今回未確認。 予定と関連イベントへの反応を設計記事が説明。
Autopilot 組織のtenant内に自分のcomputerとworkspaceを持つクラウド実行。ローカルPC実行は今回未確認。 チャンネル監視、フォロー、反復仕事を発表。
Cue 専用computerで作業し、ログオフ後も継続する説明。手元のPCを操作できる範囲と実行環境の隔離方式は未確認。 会話、予定、対応するイベントや条件。すべての連携で同じイベントを扱えるとは限らない。

Geminiの実行と起動の設計

Dotsのクラウドとローカルの管理条件

Museの継続処理の設計

Autopilotのクラウド実行

「PCを閉じても動く」は、そのPCの中のアプリまで動くという意味ではない。社内VPNだけで見えるサイトや端末内のファイルを使う仕事では、実行場所が変わると接続も変わる。クラウド側にログインし直す手順や、ローカル接続が切れた場合の停止を試す必要がある。

Cue自身の継続実行と自動化の説明

Cueと同時に発表されたManus StudioのRemote Controlは、別の機能として読む。PC用のCueアプリがあることだけでは、利用者のPCを直接操作する範囲までは分からない。

記憶とアプリ連携は何を引き継ぐか

Geminiは、作業中の文脈、業務知識、手順、過去の行動という四種類の記憶を説明する。DotsはChatGPTの記憶を受け取り、自身の記憶も作る。Museは会話をまたぐ記憶を持ち、設計記事ではMemory filesを読んで編集できる。Autopilotも固有の記憶とMicrosoft IQによる業務文脈を掲げる。

ただし、記憶があることと、更新や削除を思いどおりに管理できることは別だ。Dotsのヘルプでは、アプリを切断しても取得済みの情報は消えず、dot自身の保存記憶の削除にはdotの削除が必要とされる。業務を終えた後に何を残すかまで、導入時の設計に含めたい。

連携の特徴 確認できる例
Gemini Workspace、Microsoft 365、Slack、GitHub、Salesforceなど。接続先の権限を尊重する説明。
Dots ChatGPTのpluginsと、許可したcomputerの作業。組織側でアプリ・ブラウザ・networkを別々に制御。
Muse Shopify、QuickBooks、Stripe、Slack、Asana、Canva、Figmaなど。カスタムconnectorも説明される。
Copilot OfficeとTeamsに加え、管理者が承認するplugin registry。Microsoft IQが業務文脈を提供。
Cue Gmail、Slack、Notion、Trip、Oura、MyFitnessPalなど。接続先とアクセス範囲を利用者が選ぶ。

Geminiの記憶と連携

Dotsの記憶と切断時の扱い

MuseのMemory files

Museの業務connector

connectorの数は、できる仕事の数ではない。読むだけか、更新できるか、新着イベントを受け取れるかで仕事の範囲は変わる。たとえばSlackを読めても、その発言を外部メールへ転送してよいとは限らない。MCPやA2Aで接続できても、記憶や承認ルールを別サービスへそのまま移せるとは言えない。

Cueはagentごとに会話と記憶を分け、MemoryとDreamで好みや過去の判断を引き継ぐと説明する。API文書も、Cueで作ったagentに会話が続くmain taskがあることを明記する。ただし、記憶の選別や共有の詳しい仕組みまでは確認できない。

Cueの記憶と連携アプリ

Cue agentも含むManus APIの会話継続

データを消す範囲にも注意が要る。公式ヘルプによると、CueとManusはアカウントとデータを共有し、Cueだけのアカウント削除には対応していない。削除時にも法務や会計などの目的で一部情報が残る場合がある。これは個々の記憶を編集できるかとは別の条件だ。

CueとManusのアカウント削除範囲

複数エージェントと独立したIDの違い

Geminiの発表は、一時的なsub-agentを作って並列・順次処理を行う仕組みと、役割を持ち続けるcoworker agentを分けている。後者には専用メール、保存領域、独立したIDが与えられる。処理を細分化することと、組織に担当者として登録することは違う。

Dotsにも組織向けspecialist dotsの発表があるが、対象はenterprise pilotだ。個人のdotの標準機能と混ぜない。主担当のdots同士がチームとして協働する姿も、発表では将来像として示されている。通常のdotがWorkやCodexへタスクを渡せることとは区別する。

Museでは複数タスクを進める設計と、操作を検査する独立したSentinelを確認できる。これだけで、企業が任意の専門エージェント集団を編成できるとは判断しない。Autopilotは自分のIDとworkspaceを持つが、今回の資料から、Geminiと同じ動的sub-agent編成の範囲までは確定できない。

Geminiのsub-agentとcoworker

specialist dotsのpilotと今後の協働

MuseとSentinelの分離

AutopilotのIDとworkspace

Cueはagentごとにメール、電話番号、財布、computerを持たせる設計を前面に出す。グループチャットでは、役割の違うagent同士が仕事を渡す。開発元の現行説明は提供状況による違いも明記しており、すべての利用者へ四つが無条件に付くとは読まない。連絡先を持つことと、企業のID基盤で人と同じ管理を受けることも別だ。

Cueで三つの役割に仕事を分ける

発表にある会場調査の例を、受け渡す成果で読む

調べる担当

候補会場の情報を集める → 比較する担当へ渡す。

絞る担当

候補を短いリストにする → 資料を作る担当へ渡す。

まとめる担当

説明資料を作る → 利用者が最後の判断をする。

図2 Manusの発表をもとにした分担の図。実測した手順ではなく、自動予約や支払いの承認を省けるという意味でもない。

Cueの固有IDとグループでの分担

質問と承認と権限は別のもの

読む権限があっても送る承認とは別

顧客へ資料を送る場面で分ける三つの確認

情報が足りるか

顧客、会議日、資料の目的を質問する。これは仕事の条件確認。

アクセスできるか

対象ファイルとメールアプリへ、与えられた権限で入る。

この操作をしてよいか

送信先と添付内容を示し、必要な承認を得る。

図3 質問、アクセス許可、操作承認を分けると、どこで人が介入するかを比較しやすい。
サービス 個別操作と人への戻し方
Gemini 管理者の権限設定とポリシーを発表。どの送信や共有で必ず承認画面が出るかの統一ルールは今回未確認。
Dots Custom Rulesで自動、事前承認、都度確認、引き継ぎを調整。必須の防御は解除できず、Auto-reviewが操作を別途検査。
Muse Sentinelがconnector操作と外向き通信を検査。必要な許可は会話とは独立した承認UIで受ける。
Autopilot Learnの説明では利用者の権限内で動き、メッセージ送信や共有など重要な操作の前に確認する。
Cue 使えるアプリ、情報、承認が必要な操作を利用者が指定。支払いは確認を求める説明。必須の承認条件や独立した検査機構の詳細は未確認。

DotsのCustom RulesとAuto-review

Museの操作承認と通信の制御

Autopilotの権限と承認

自発的に調べることも、自発的に送ることとは違う。Dotsは自発調査に読み取り専用の道具を使い、その調査タスクから直接メッセージ送信やアプリ更新はできないと説明する。Muse for Small Businessも送信・公開・支払いには承認が必要としている。ただし、以前の承認がどこまで有効かは、個別の設定と仕事の範囲で確認する。

Museの送信と公開と支払いの条件

Cueの権限と支払い確認

Cueの発表は予算内の決済を説明するが、現行ストアは支払い確認も明記する。「財布を渡せば何でも無確認で買う」とは読めない。情報が足りないときの質問、送信前の確認、連絡先や財布の権限取消しが実際にどう働くかは、個別の試用で確かめる必要がある。

操作の記録と接続経路の例外を確かめる

Googleはエージェント自身のIDを操作ログへ付け、sandboxとAgent Gatewayで実行と通信を管理する設計を発表した。ただし、公式文書で説明されるカスタムA2A agentの登録経路では、通信がAgent Gatewayを通らず、そのポリシーも適用されない。Model Armorもコンソール設定が自動で及ぶわけではなく、開発者がコード内で設定する必要がある。

これはGoogleのすべての防御がないという意味ではない。同じ画面から呼べても、外部agentへ渡した先で責任と制御が変わるという制約だ。追加連携を試すときは、誰がログを保管し、どこで権限とデータ持ち出しを制御するかを確かめたい。

カスタムA2A登録経路のセキュリティ条件

Museは活動ログと許可の表示、Dotsは進行中・予定・完了した仕事の表示、Autopilotは権限・監査・governanceを説明する。ただし、画面の活動履歴だけで、組織に必要な保存期間、書き換え防止、監査用の出力がそろうとは限らない。今回、この三点を五つのサービスで同じ条件にそろえて確認したわけではない。

秘密情報の扱いにも段階がある。Muse Secure VMと、後日予定のMuse Confidential VMを混同しない。専用の実行環境、資格情報の隔離、提供元にも見えない暗号化は、それぞれ確認すべき別の性質だ。

Museの現在のVMと今後のConfidential VM

Museの活動ログと許可の画面

CueのAPIではagentごとのsubtaskを列挙し、メッセージを取得したり処理を止めたりできる。これは追跡の手掛かりになるが、改ざんを防ぐ監査ログ、管理者向け出力、保存期間の保証を確認したことにはならない。Cue専用のこれらの条件は未確認として残る。

agentのsubtaskとメッセージと停止操作

席の料金と仕事を続ける費用を分ける

サービス 料金と実行枠の読み方
Gemini 席の定額と共有quota、超過課金を分ける。新しい従量editionは対象顧客から展開し、computeとtokenを課金。新機能一式の共通定額は今回確認できない。
Dots 最初のdotは対象プランに含まれる。Proは月$100 / $200 / $500。Business Premiumは年払い換算$100、月払い$125 / 席月。深い仕事には利用枠がある。
Muse 無料枠あり。Powerは月$20で週500M Muse tokens、Maximumは月$100で週3B。地域・アカウントで内容が異なる。
Copilot 日常のUSLと、Cowork・Code・AutopilotのUBBを分ける。後者はCopilot Creditsを消費し、USLと課金ポリシーが必要。
Cue 招待後はPlusが無償で含まれる案内。電話番号の契約はManus会員費と別、通話はCue週次枠に算入。通常月額と全費用の上限は未確認。

表示額は公式の米ドル建ての案内で、円建て請求額や税を含む総費用ではない。BusinessはStandardとPremiumを混同しない。最低2有料席だが、席タイプは混在できる。Dotsの初月の拡張枠を通常時の無制限利用と読まないことも必要だ。

Googleの席と従量課金の説明

ChatGPT Proの価格

Businessの席タイプと料金

Museの利用枠と料金

CopilotのUSLとUBB

Muse tokens、Copilot Credits、モデルAPIのtokensは、名前だけで同じ単価に換算できない。モデル選択、入力、実行時間、再試行、外部サービス料金までそろえて、一件の完了した仕事にいくらかかるかで比べる必要がある。クラウドで長く動けることは、安く動き続けることの保証ではない。

Googleの発表にはhard limitという表現があるが、管理文書は停止まで数分かかり、設定額を超える請求が生じる可能性を明記している。上限を置いたことと、一円も超えないことは同じではない。また、予算で停止した仕事がどこまで完了したかを、再開前に確認できる必要がある。

支出上限の停止遅延と超過の可能性

Cueの無料案内と、ストアに並ぶアプリ内購入は分けて読む。価格一覧だけでは課金期間や適用条件が分からず、その金額を月額として比較できない。電話番号、通話枠、computer、実際の買い物の代金まで含めた費用は、契約画面で確かめる必要がある。

Cueの無料Plusとアプリ内購入表示

公式会員ヘルプのCue電話料金と週次枠

日本から使える範囲を確かめる

Dotsは対象地域のProとBusiness Premiumに提供され、日本はChatGPTの対応国に含まれる。したがって日本は地域条件を満たすと読めるが、対象プランと段階展開、組織の設定は別途必要だ。米国向けのtexting betaなど、個別の機能条件を日本へ広げない。

ChatGPTの対応国

Dotsの地域と個別機能の条件

Museの現行businessページは米国・カナダの18歳以上とし、日本を挙げていない。Autopilotはprivate previewで、通常のMicrosoft 365を日本で契約できることだけから、新機能を使えるとは判断しない。Geminiも国内の導入事例やJapan regionが、新機能すべての日本での一般提供を意味するわけではない。

Googleのlocations文書では、Japan regionはallowlist付きのGAとして案内される。国内にデータを置く契約と、モデル処理、連携先、ログまで国内に収まることは別だ。日本語の操作画面、出力品質、国内保存、国内推論、新機能の契約可否を分けて確認したい。

Googleの地域と利用条件

Cueは日本のApp Storeに掲載され、日本語を含む22言語、iPhoneではiOS 17以降と案内される。招待は必要だ。日本のストアから入手できることは、日本の電話番号、SMS、財布、加盟店がすべて使える証拠にはならない。これらの国内条件は今回確定できなかった。

日本のCue掲載とOS・言語条件

一つの業務で任せられる範囲を測る

仕事を任せる仕組みは、実行する場所、継続する記憶、アプリへの接続、行動を止める制御まで整い始めた。ただし、個人向けの代理、組織の担当者、開発者が組むagent基盤では前提が違う。今回の比較から、すべての企業に通用する一位は決められない。

たとえば顧客会議の準備なら、最初は社内資料を読む権限だけを与え、資料の更新まで任せる。外部へ送る段階で人へ戻す。その上で、新着イベントの重複、ログイン失効、途中の予算切れ、担当者の交代を試す。二度送らないか、古い記憶で更新しないか、停止理由を追えるかが分かれば、任せる範囲を具体的に広げられる。

比較すべき結果は、何件処理したかだけではない。完成品の正確さ、人の確認にかかった時間、修正や再実行を含む費用を残す。資料を作れるかという問いから、どの条件なら仕事の責任を渡せるかという問いへ移ると、各社の違いを判断しやすくなる。

出典と確認範囲

この記事は2026年10月9日時点の公開資料比較。実際のアカウントで各機能を試した結果、障害復旧の検証、監査認証や料金の見積もりではない。段階展開中の説明には差異があるため、発表の構想と現行FAQ・管理文書の条件を併記した。図はLATENTが比較のために作成した概念図だ。

CueはXでも検索し、Manus公式の紹介と電話機能の投稿URLを確認した。ただし投稿の直接取得は403となり、動画やスレッド全体は検証できていない。利用者の体験談も今回の動作保証には使わず、仕様の根拠は公式ブログ、ストアの開発元説明、API、ヘルプへ置いた。

X:Manus公式のCue紹介(検索で確認、動画未検証)

X:Manus公式の電話機能紹介(全文未検証)